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和魂と荒魂
神を信仰するうえで、神道の場合は神を崇拝はしても、完璧だとは考えていないようです。それだからこそ、八百万の神たちがそれぞれ役割を持ち、お互いにその役目を果たし、協力することで物事を実現させています。
イザナギの神が、黄泉の国へ行く禁忌を犯したり、アマテラスオオミ神が、弟のスサノオノミコトが訪ねてきた際に、疑心を持ち立ち向かったことも神が決して万能ではないことを表しています。
そして、神の本質の魂の中にも、その力が優しく、恵みとして与えられれば、和魂(にきみたま)・荒々しく猛り、罰や戒めとして与えられれば、荒魂(あらみたま)が同居している為、その時のそれぞれで、どちらかの力が強く発せられると考えられています。
特に荒魂は、その当てられた荒々しいの文字の印象で災害や、祟りなど、悪いものとして取られがちだが、荒魂は、活動的な様子、行動力、陽の役割を持ち、反する和魂は、和みの通り、静かな様子、安泰、陰の役割となります。
そして、神の本質にある和魂と荒魂はは例えどんなに成長しても、どちらも消えることなくずっと持ち続けるものだとされています。
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