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拍手(かしわで)についての豆知識
神社参拝の時になぜ拍手をするのか。
拍手、手を打ち鳴らす事、これは身体で表す簡単な陰と陽との交差です。
左手は日の足りたと表わし(ひだり)、右手は水の極み(みぎ)
日の足りた場所を陽、水の極みを陰として、それを重ねることで、神へと近づく為の動作と考えます。
また、拍手(かしわで)を打つ際にはそのまま左右の手を重ね打つのでは無く、左手よりも右手を少し下げ、指のお互いの関節を重ねないのが良いとされています。
手のひらを重ねて打ち鳴らすよりも少しずらした方がより澄んだ高い音が出やすくなる事で、神さまに届きやすいという諸説や、他にひとつの説として、関節の節は「ふし」とも読み、指の関節を合わせることは「ふしをあわせること」=(ふしあわせ)となり縁起が悪いと伝わり、左手と右手をずらして拍手を打つ事が広がったのではないかと言われています。
手を打ち鳴らす事、この行為自体が、咄嗟のひらめきや、神様の啓示を受けた時に無意識に出る動作のひとつであり、誰もが幼いころから出来る一番簡単に神に近づく事のできるものなのかもしれません。
ところで、神社参拝の際、二礼、に拍手、一礼を持って祈願すると述べましたが、伊勢神宮では、二礼、八拍手、一礼が正式作法となります。
同じように熱田神宮では、二礼、四拍手、一礼がその作法とされています。
拍手が二拍手、四回手=四拍手は短手(みじかて)、八開手=八拍手は長手(ながて)と呼ばれます。
これをふまえると、参る神社によって拝礼の作法が違うのではなく、古式正しい作法での拝礼は長手の八開手であったものが、のちのち省略の形を取り、二拍手になっていったのでは無いでしょうか?
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