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御神札(おふだ)、御守り(おまもり)の由来
古代の人々にとって、「円」「球」はどこにも偏りがなく、完全な様子を表すものでありました。円・球は「たま」と呼ばれ、たまは魂(たましい)とされました。
人間にはたくさんの欲望があり、たましいの形がついつい偏ってしまい、いびつになってしまいます。
そこで、完全な形を表す円、または球状のものが精魂、または神を表すとされ、それを身に付け生活することで自分の身を高めていく事を望みました。
円筒状のものや球状の玉を使った装身具が遺跡からも発掘されています。
縄文時代になると、円(まる)いたましいが飛び回っている様子をあらわす「勾玉」も生まれ、人々はより神様の助けが得られるものとして崇めてゆきました。
平安時代に入り、仏教の呪符(種々の災難をはねのけ、幸せをもたらすもの・護符)が広がると神社でもそれに習い「御神札」や携帯用の御守りが作られるようになりました。
そして、人々は装身具である「たま」類よりも、神社のやしろ名、神様の名、祈祷の文の書かれているそのお守りの方がありがたいと考えたことにより今のお守りの形になりました。
お守りは、作られたものを神前に供えて祈願したものが授与されます。
お守りはたくさん持つと神様が喧嘩するので良くないと言われますが、日本には「やおよろず(八百万)の神様」がおられます。それぞれの神様に役割や力があり助け合い共存していますのでタブーではありません。
但し、日本で信仰されている神様はまず自然崇拝から始まっておりますので恵むこともあれば祟る(自然がもたらす災害)こともあります。
お守りをたくさん持つ事でひとつ、ひとつのお守りを大切にしていない印象は否めません。
例え懐が大きな神様でも欲張った願いは叶えられないという戒めだと思われます。
授かったお守りには神の化身が宿っていることを常に忘れないで大切に扱いましょう。
お守りは神様の化身、常に身に付けることで神様がいつも側で見守っていてくださるという事なので、服のポケットやカバンに入れて通常から身に着けておくと良いでしょう。
また、お守り袋の中身を興味本位に見ることは神様に対して失礼な行為ですので注意しましょう。
時にお守りは神社への参拝が困難な人に贈り、神力にあやかるという使い方もあります。
また、お守りはどんなにお気に入りのお守りだとしても、1年が過ぎたら頂いた神社へと感謝を込めて返納しましょう。そして、新しいお守りを頂くことで運気が上がります。
神道では、新しいものに換える事で新たな力を得るという考えがあります。
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