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神様の中の一寸法師の奮闘
オオクニヌシノミコトがに海を眺めていると、波間から天之羅摩船(あまのかがみのふね)に乗ってひとりの神様が上陸します。
オオクニヌシノミコトがその神様について尋ねると他の者は「知らない」と答えますが、案山子(かかし)と蝦蟇(がま=かえるの事)が、あの方はカミムスビノカミ(神皇産霊神)の御子スクナビコナ(少名毘古那)様ですと答えます。
カミムスビノカミに確認したところ、「私の手のひらの隙間からこぼれ落ちてしまった私の子です」と言うことでした。
実は、このスクナビコナさまは小人神です。
手のひらの隙間からこぼれ落ちてしまったということ。
乗ってきたあまのかがみのふねは、ガガイモの実から作られていたと言われてること。(ガガイモの実は10cmくらいで半分に割ると本当に船の形に似ています)
どちらもスクナビコナさまの姿が小さかった事を表しています。
オオクニヌシノミコトはスクナビコナと一緒に国造りを始めます。
どのように国造りを始めたか、細かい描写がないので曖昧ですが、ガガイモを干したものは漢方では羅摩子(らまし)と呼び、滋養強壮の薬とされているため医療・医薬の神。
また、オオクニヌシノミコトがスクナビコナの素性を尋ねた際にそれに答えたのが案山子と蝦蟇だったことから、農地とのつながりを示し、農耕や土地開梱の神様とされています。
そして、小人神という特徴から、細菌や酵母などに関係あるとされ、酒造りの神様としても祀られています。
スクナビコナはオオクニヌシノミコトとの国造りに上の様な分野を担い、活躍されましたが、その作業が軌道に乗った頃に退き、常世の国(海の彼方の異世界・理想郷)に行かれたと言われています。
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