因幡の白うさぎ

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　ここからは高天原から中津国へと転じます。
　オオクニヌシノミコト（大国主神）にはたくさんの兄弟がおられました。その中からオオクニヌシノミコトがこの国を収めることになったのはなぜでしょう。

　（因幡の白うさぎ）ある日兄弟たちは因幡のヤガミヒメ（八上比売）に求婚しようと旅立ちます。末っ子のオオクニヌシノミコトに全ての荷物を背負わせ兄弟たちは先を急ぎます。
　道中丸裸になったウサギが泣いておりました。兄弟たちは「海水をかけて風にさらせばいい」と言いました。ウサギは教えられた通りにしましたが塩水が身体にしみて痛くてたまりません、辛抱して風にあたりましたが皮膚乾燥し血がにじみ出していました。
　そこへ遅れてきたオオクニヌシノミコトが通り掛かり、ウサギの事情を聴きます。ウサギは島を渡りたいばかりにワ二を騙しそのウソがバレ、皮を剥がれてしまった事。泣いているところに先に通った兄弟たちに騙されこのような目に遭ってしまったと伝えます。オオクニヌシノミコトはこのウサギを哀れに思い、今すぐ川のきれいな水で体を洗いがまの穂に包まるがいいと助言するのです。オオクニヌシノミコトのおかげで痛みのとれたウサギは感謝とともに、きっとヤガミヒメとあなたと結婚するでしょうと言いました。

　さて、兄弟たちがヤガミヒメに求婚する中、遅れてオオクニヌシノミコトが到着するとヤガミヒメはそれを迎え私はオオクニヌシノミコトと結婚しますと言いましたそれを聞いた兄弟たちはたいそう怒りオオクニヌシノミコトを亡き者にしようと企みますオオクニヌシノミコトはこの後兄弟たちに何度も狙われ命を落としましたが、その度に蘇生し、より成長し、偉大な神となり天津神は中津国を統制するのはオオクニヌシノミコトであるとじきじきに命じました。

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