八俣の大蛇

八俣の大蛇

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八俣の大蛇退治

 天岩戸から出て、再び天を納めたアマテラスオオミ神は、スサノオノミコトからすべての財産を没収し、着の身着のまま高天原を追放します。
さまよい歩き空腹になったスサノオノミコトはオホゲツヒメ(大気都比売神)の元を訪れ食事を乞います。

 

 オホゲツヒメは口や鼻、尻からいろいろな食品を取りだし、調理をし差し出しましたが、その行為がわざわざ食べ物を穢して出されたと考えたスサノオノミコトは、オホゲツヒメを殺してしまいます。
 そして、殺されたオホゲツヒメの身体から、稲・大豆・小豆・麦・栗、その他蚕が生まれ。また、その死骸は地を肥やすものとされました。
 なぜスサノオノミコトはオホゲツヒメを殺してしまったのか、この出来事は食べ物を獲るのはその命を頂く事であるという理由が含まれていると言われています。

 

  (八俣の大蛇退治)スサノオノミコトは出雲にたどり着きました。そこで大泣きしている老夫婦と姫に出会います。スサノオノミコトがなぜ泣いているのかと尋ねると「私どもには八人の姫がいましたが、毎年この時期になるとどこからかヤマタノオロチが現れ、ひとり、また、ひとりと食われてしまい、今年はこのクシナダヒメ(櫛名田比売)とも別れることになるかと思い泣いていました」と答えます。事情を知ったスサノオノミコトはヤマタノオロチを退治すること約束をします、そして退治した暁には、クシナダヒメを嫁に迎えたいと願います。スサノオノミコトの素性を知り夫婦は喜んで娘を妻にと約束をします。
ところでヤマタノオロチとはどういうものか聞いたところその目は赤く頭は八つ身体はひとつ、尾はまた八つに分かれそれはたいそう恐ろしい姿だということです。
スサノオノミコトは大きな壺を八つ用意しそこに強いお酒を入れ、ヤマタノオロチを迎えました。ヤマタノオロチは用意していた酒に酔いその場で寝てしまいました。その隙にスサノオノミコトはヤマタノオロチをバラバラに切り倒しました。その時、ヤマタノオロチの尾の中ほどからとても立派な太刀(草薙剣)が現れました。たいそう立派な太刀なので、スサノオノミコトはこれを持ち高天原へ昇り、アマテラスオオミ神にその太刀を献上し、結婚の報告をしました。

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