古事記・日本書紀を紐解こう
古事記・日本書紀を手にしたことがありますか?
なかなか難しそうで、読んだことがない人も多いかもしれません。
それでも、天岩戸のお話とか、イザナギの神とイザナミの神、因幡の白うさぎ、
海彦と山彦などをむかし話として聞いたことはないでしょうか?
上にあげたお話はみんな古事記や日本書紀の中に書かれているものです。
日本について、神社について、神道についての歴史を理解を深めるためには、日本で一番古いむかし話、古事記・日本書紀を読むのが一番だと思います。
私は割と本を好きな子供で、何かの折におねだりしていたのは本でした。
自分でこの本が読みたいと言ったのではなく、毎回父が選んだ本を気に入って読んでいました。
小学4年生の頃に買い与えてもらった本の中の一冊が古事記でした。
そして、与えてもらった中で、途中で放り出した本はこの古事記だけでした。
むかしの言葉まわしについてゆけず、登場する神様の名前は難しく、話の内容が頭に入ってこなかったので、全然楽しめなかったのです。やっと、全部を読み終えたのは、もしかしたら、中学生になってからだったかもしれません。
父は後に、古事記と日本書紀では、登場する神様の名前や名前に当てる漢字も違っている事、古事記はむかし話をまとめているようなもので、日本書紀は歴史や伝承をまとめているものだと解りやすく説明して、近くの神社(いつも境内に遊びに行く)に祀られている神様はこの神様だと教えてくれました。
その時の父の話し方は、覚えて欲しいとか、これぐらい知ってて当然、というような表現でなく、本当にお話を聞かせてもらったような感覚で、それだからこそ、教育とか、知識としての教えでなく、自然に抵抗なく記憶として残ってまして、古事記に対する苦手意識もいつのまにかなくなった気がします。
古事記・日本書紀からみる神様記事一覧
はじまり
私は研究者でも、歴史に秀でてる訳でもないので、あくまでも、物語古事記についてのあらすじだと先に断わっておきます。先ず、何かのきっかけで(ビックバン?)、この世というものが生じたとき(宇宙の誕生)に、 アメノミナカヌシノ神(天御中主神)=天の中心となる神 タカミムスビノ神(高御産巣日神)=高天原をつ...
日本創生、夫婦の神の仕事
イザナギの神、イザナミの神は、天津神(隠居した神々)からの勅命を受けいよいよ国の創造を始めます。ふたりは天沼矛(あめのぬぼこ)を授かり下界の地をかき回すと、水に浮いた澱が自ずと凝固まりはじめます。オノコロ島(自凝島)の発生です。 天の浮橋(雲)を渡りふたりはオノコロ島に降り立つと国を造るための工夫...
太陽、月、海原を統べる姉弟神
禁忌を犯し、黄泉の国の穢れをうけたイザナギの神は禊払いをします。禊を受け、気を浄めてい行くとイザナギの神は次々と新たな神を生みだして行きます。そして今までよりもより高みに成長し、魂が洗われた際に(八尺瓊勾玉)が生じたという説もあります。 そして、いよいよ日本人が神の中でも尊とぶ アマテラスオオミ神...
八俣の大蛇
天岩戸から出て、再び天を納めたアマテラスオオミ神は、スサノオノミコトからすべての財産を没収し、着の身着のまま高天原を追放します。さまよい歩き空腹になったスサノオノミコトはオホゲツヒメ(大気都比売神)の元を訪れ食事を乞います。 オホゲツヒメは口や鼻、尻からいろいろな食品を取りだし、調理をし差し出しま...
因幡の白うさぎ
ここからは高天原から中津国へと転じます。 オオクニヌシノミコト(大国主神)にはたくさんの兄弟がおられました。その中からオオクニヌシノミコトがこの国を収めることになったのはなぜでしょう。 (因幡の白うさぎ)ある日兄弟たちは因幡のヤガミヒメ(八上比売)に求婚しようと旅立ちます。末っ子のオオクニヌシノミ...